こんにゃく料理専門店、常盤館の玄関。



これひょっとしたら大当たりかも

ぶらり旅最高すなあ


3,150円の鏑川コースをチョイス。


まずは1皿目

こんにゃくの松前漬け

その発想は無かったけどウメェ

昨日の刺身こんにゃくとかも薄々思っていたんだけど、
新鮮なイカの刺身に通じるものがあるなぁって思ってたんだけど
まさに松前漬けにこんにゃく投入とは、やはり、やはりだな


これは明太子いりのこんにゃく

これがまたうめぇ
くどくなってしまいがちな明太子の味がこんにゃくの食感とひんやり感で
薄まっていい感じ

でもこれは精進料理じゃないよね

別にこんにゃく料理=精進料理ってわけじゃないからいいのか


湯葉こんにゃく

見た目は、何かマンボウとかそう言うグニャグニャ系の魚の刺身っぽい
実際、味も食感もそんな感じ


すでに一皿目の時点ですんげえ満足なんだけど
やばい
この先が楽しみすぎてヤバイ


次はこんにゃくそうめんでした

これがまたやばい
たれには地元のとろろが沈んでいる

これうめーなー
6月ぐらいの蒸し暑い時期にもう一回来たい


お待たせ、生の刺身こんにゃく


最高
まじ最高


見た目も美しいわ食感も素敵だわ
ひんやりして青海苔の香りも楽しいわ
しかもヘルシー

まじで魚とか食わなくてもよくね?
って思っちゃいそうなレベル


しゅとあえ
これは、こんにゃくを鰹の肝で和えたモノ
雰囲気としてはイカの塩辛

しゅとあえってどんな字書くのかって思ったら
酒盗和え
だった

あの土佐名物のやつのことだね


白和え


これはこんにゃく自体の弾力がしっかりある
茹でたこんにゃくのようだ

さっきの刺身こんにゃくとかの生で食べる奴を茹でて身を引き締めると、
たぶんゼリー性的なものもタンパク質の変異とかで
キュッキュな感じになって弾力が出るんだと思う

で、お待ちかねのこんにゃく田楽

ゆず味噌ウメェ
日本にゆずと味噌があって良かった

ここで、いりとり=鶏肉とこんにゃくの炒め物登場

どっちかというと淡泊な味わいが続いていたところに
ドスンとしっかり肉の味と堅めのこんにゃくの質感

献立の組み立てのセンスもすげえ


そういえば、大昔に早稲田でこんにゃくステーキっていうの食ったことあるんだけど
なんか「お店の一押し!」みたいな感じでさ
まあ、東京の早稲田あたりの店の一押しなんて、
どうせろくでもないモノに決まっているじゃない
実際そうだったんだけどさ

こんにゃくをフライパンで炒めただけの料理なんだけど、
炒めるのに牛脂つかってんの

だから、確かに「味と香り」は牛ステーキなのよ

でもね

食感、そして口に入れてかんだときにじゅわっと広がる牛の脂

完全に牛の脂身だけ食べているような気分なんだよね

不味すぎて吐き出した


しかしここのこんにゃく炒めはなんというか、料理のステージが違う
すんげえ旨い


こんにゃくと春野菜の天ぷら

どれがどれだかわかりにくいと思うけど、
右下の黄緑はふきのとう
一番下は茄子

んで

これは、こんにゃくを大葉でつつんで揚げたもの


こっちは海苔巻き


いやー
素敵な経験させてもらった

たっぷり一時間以上

ご飯とお味噌汁も美味しかったけど、
写真取り忘れちゃった

あとはデザート

もちろん、蒟蒻畑です

常盤館
http://tokiwa.shimonita.jp/
ガチでおすすめ

冬は上州牛と下仁田ネギたっぷりのすき焼きもあるんだって!!!
やべぇ
一泊二食で10,000円
まじおすすめ


店の玄関で、番頭さんとしばらくお話した


こんにゃく芋がいくつか置いてある

こんにゃくいもは、ほら、四国で見たことあるからね
もう驚かないと思ったでしょ

いやいや、よくみてこのサイズ

比べるものが無いとわかりにくいよね

ほら


ハロウィンのカボチャかっていうぐらいでかい

四国とかでみたこんにゃく芋は、せいぜい握り拳ぐらいの大きさだったよね



番頭さんから聞いたんだけどね

こんにゃくは、この芋で増やすんだって
でも、この芋は基本的に大きくはならないんだって

この芋の上に、こども芋みたいなコブができて、それが成長する
んで、頃合いを見計らって、そのコブを切り取って植える

そうすると、またそのコブはそれ以上大きくならなくて、
そのコブの上にまたコブができて、それが大きくなる

っていうのを
何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も
繰り返すと、ここに置いてある奴みたいに大きくなる

これで5年だか7年物ってゆってた

種はこんな感じ


こんにゃく芋の真ん中からズドンと伸びている芽みたいな奴ね、
あれもすんげえ伸びるらしい

人の背より高く伸びている写真が飾ってあった

こんな感じ

これがリアル蒟蒻畑
この木みたいなやつの根っこにあのこんにゃく芋が埋まってる

 
お店で地元本ゲット

かぶら川の石図鑑

かぶら川で採れる17種類の石を完全図解
どこからやってきたかまでわかる
石拾い趣味者としては最強クラスの図鑑だ


下仁田の山歩き

地元の人が実際に歩いてメモしたことを基に編集されている
駐車場が8台あるとか、タクシーだとここまで3,200円とか


もう一冊は画像無いけど
下仁田ネギの本

下仁田ネギ―ネギの来歴を追って―

里見哲夫という植物学者が書いた本


ネギが出てくる古文書を徹底的に読破し、
日本書紀や延喜式、本草和名など西暦700年代の古文書まで完全解析して
ネギにこだわった力作

これによると、従来から流布してる
「下仁田ネギは江戸時代に西牧の佐藤某という人が最初につくった」説は完全なデタラメ

昭和初期に、誰かが最初に引用ミスって、
それが孫引きされて今に至るんだって

昭和9年に昭和天皇が巡幸したときに、佐藤さんが下仁田ネギを献上したんだけど、
それが皇室に下仁田ネギが献上された初めてのことで、
なぜかその話が、佐藤さんが下仁田ネギをつくったって話になって広まったらしい

平成になってから刊行された専門書も平気でこの話を載せているプゲラ
って書いてあった
あれだよね
ウィキペディアを真に受けてそっくり引用しちゃうような恥ずかしい人と同じレベルってことだよね


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