XV 狼と白き神の山


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これが五能線の時刻表じゃ。



わっちは13:39の汽車に乗ることにした。

なぜなら、万が一、町の散策が思った以上に時間がかかっても、
もう一本、14:49の汽車があるからの。
バックアップが利くというわけじゃ。

途中の駅で降りることもできるしの。

じゃが、そのバックアップを逃したら大事じゃ。
次の汽車まで5時間半待たねばならぬし、
それに乗ったところで能代に着くのが夜の10時じゃ。

どうにもならん。

駅裏の高台から眺めて知っておったが、
乗るのはこれじゃ



キハ40じゃ
しかもオリジナル色というか、首都圏色という奴じゃな

なにがどう首都圏なのか知らんが、
わっちの小さい頃はこれが北海道中を走っていたわけじゃ

ひさびさに見るのう。


 
見ての通り、ここから先も海岸線、
五能線パワー全開で行くでありんす。



天気晴朗じゃが波高いのぅ





読めません

QBK?

この辺から一瞬山に入りんす。

と思ったら


なんじゃこりゃ??
バブル?


 
山を過ぎると、ぐるっと回って景色が変わりんす。






進行方向側、湾の向こうに見えるのは
白神山地の山々じゃ。






岩陰を走りんす。









十二湖。

津軽の十三湖とセットかや?
と思ったが、そうじゃなかったようじゃ。

十三湖の「とさこ」はアイヌ語由来、
十二湖は普通に十二個の湖なんだそうじゃ。

実際には池じゃがの。



同じスケールで明治神宮、祇園、札幌駅前と比べてみた。
広いね。

今回はあくまでも五能線メインじゃったが、
いつか白神山地もインしてみたいのぉ。

この先からは南国秋田じゃ。

秋田に入るとすぐ、これがある。


有名な小入川橋梁じゃ。
名前は知らなくても、ぬしも一度は写真をみたことがあるであろう?







まあ、汽車に乗っている側からするとあっという間に通り過ぎてしまう場所じゃった・・・




秋田側に入ると、やがて線路は海を離れて林の中、そして田園地帯へと移るのじゃが、
一つ気になる物があった。


林の中に、赤茶色のビニールシートにくるまれた何かが無数においてあるのじゃ。
必ず赤茶色のシートじゃ。
何か意味があるに相違ない。
何かブレアウィッチ的な感じがした。


大きな米代川を渡ると能代じゃ。




やがて



終点の東能代じゃ。







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